2021年、TOUMAとして活動開始して20周年の年となります。
去年は、TOUMAクラシックスタイルとして、HOUNDDRAGONSをソフビ化しました。
やはり、ファンの皆様はこのクラシックスタイルを欲していらっしゃったのだなというのがわかるような売れ行きでした。
去年はドラゴンだったので、今年は何にしようかと思い、色々とラフスケッチを行い、モデリングしては没にしてという行為を複数回行いました。
猫を二匹、狼を一匹没にして、ようやくこの狼が誕生しました。
ただ単に狼をクラシックスタイルにするのではなく、何かGAME業界出身者の要素的なものを組み込めたらと思い、
デザインなどでもよく用いる私にはとても親しみのあるファイヤーパターンと狼を組み合わせることにしました。
2007年にワンダーウォール社さんでもFANG WOLVESというキャラクターをデザインしてリリースして頂いたことがあります。
中国の工場での生産でもありましたので、かなり角ばらせたり、日本では成型できないようなデザインで行っていました。
ただ、腕をボールジョイントで動くようにはしたものの、ソフビとボールジョイントの相性が悪かったというのと、
肩口の大きな突起があるデザインのために、ボールジョイントを活かした可動にはなっていなく、そこは残念なポイントになっていたキャラクターではあります。
ですが、顏などはとても気に入っていました。
14年ほど前のデザインから、今あるデザインやいろいろなノウハウ、経験値から今ならどのようにブラッシュアップできるかなと思い
この狼キャラクターをデザインしてみました。
骨格はS字曲線を意識し、狼特有の鬣から背中にかけて大きく肥大する毛を炎の形状に変化させて、特徴をつけ、
前回のHOUNDDRAGONSよりも腕を肥大化させ、手のひら部分はかなり角ばらせたデザインに変更してみました。
一番気合を入れた箇所は口廻りです。
歯茎をだして歯をむき出しにする威嚇が狼の特徴でもあるので、そこを再現することにかなりの時間を割いています。
HOUNDDRAGONS共々、この狼キャラクターの”BLAZE FANG”も気に入って頂けたらと思います。
現在蝋型屋さんへの納品のために、表面処理作業を頑張っております。